情報の森

見方をかえてみる 世界をかえてみる

2022-07-20から1日間の記事一覧

”寂しさ”の正体~意識における自己意識の機能~

人は自分が世界にいると思ったとき、「寂しさ」を感じる。 あなたが部屋に一人でいるとき、自分を意識しなければ、自己意識が働かなければ、ただあなたの目の前には部屋があるだけである。 しかしひとたび自分の存在を意識してしまうと、自己意識が働いてし…

【読書レビュー】倍音 音・ことば・身体の文化誌【中村 明一】

音楽研究者で尺八奏者の作者による音響における倍音の入門書。非常に丁寧で明快な表現と様々な解析資料を用いて、この世界にあふれる音(音楽以外の例えば会話なども含む)の分析方法を示している。西欧式の、音階の音を単位とした旋律と和音から構成される…

【読書レビュー】審判【フランツ・カフカ】

途中でやめてしまった。今の僕には少し退屈だったようだ。演劇のようなセリフは、ポエムとしては楽しめたが、作品に没入することができなかった。機会があれば最後まで読んでみる。 もしこの作品を好きな方がいれば、是非魅力を語って聞かせてほしい。

【読書レビュー】幸福な生活【百田尚樹】

痴情のもつれや人間関係を題材とする、落ちを非常に大事にした短編集です。よどみない文章で、退屈を感じる暇なく落ちてしまうストーリーは快感です。あなたが腰を据えずに何となく読み始めたとしても、引き込まれてしまうこと間違いなしです。隙間時間に是…

【読書レビュー】ぼくは明日、昨日のきみとデートする【七月隆文】

ありきたりな設定とありきたりな展開とありきたりな結末だったが、非常に楽しめた。次はこんな展開が欲しいという期待に、こちらが望むよりすこし上のクォリティを提供してくれる物語だった。乾いた日常を少し潤したい人には是非御一読いただきたい。ぬるす…

【読書レビュー】天才感染症【デイヴィッド・ウォルトン】

「最後の20ページに辿り着くまで、誰が勝者にふさわしいかわからない」ウォール・ストリートジャーナル世界の主要な軍需企業の一つであるロッキード・マーティンで勤務している著者により、戦時の現代米組織の動きが臨場感あふれる描写によってリアルに描か…

【読書レビュー】PK【伊坂幸太郎】

伏線とはこう言うことか。人間はそれ自体ではなく、関係性で成り立つことが感じられる。裏で蠢く巨大なストーリーをお楽しみください。 個人的評価 ★3 PKのリンク→https://www.amazon.co.jp/PK-%E4%BC%8A%E5%9D%82-%E5%B9%B8%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/40621749…