症候群とは
同時に起きる一連の症候(心身に現われた病的変化)のこと。
原因不明な共通の病態を示す患者が多い場合に、その症候の群に名をつけ扱いやすくしたもの。
サヴァン症候群
上空を一度飛行したことがあるだけで、見た町の形式などを描画し、再現できる。
言語野側の損傷を補償するために、反対側の脳が非常に発達する
超記憶症候群
自分で体験したことの記憶、体験記憶、エピソーディックメモリーが忘れられない。
普通の人は今日一日の出来事を覚えているのに対し、数年前の出来事も覚えてしまっている。
自分と関係のない暗記、学校のテストなどは苦手。
前頭前野、全体上皮質(体験記憶の出し入れ強弱、連想性を制御)
側頭葉、尾状核が平均よりも大きい。
脳の体積
脳のしわ、どれだけ折りたたまれているかのほうが重要
忘却のメカニズム
忘れる理由は覚えるから。
各信号に対して脳神経は毎回重り付けをしていくが、次の信号が来るたびに前の信号に対する重りは、薄れてゆく。
新しいものを覚える際に、古いものの再調整が起こる。
記憶能力は入力能力ではなく出力能力
光刺激を受け取った際、視覚野では、色形明暗をすべて別々に認識している。
そして、その時の音刺激や、情動などを含めて総合的に統合している。
そして、その時の統合は、今までの、つまり過去の記憶が大きな役割を果たしている。
今見ているものを合成するとき、脳の様々な部位からの様々な過去の情報を統合して認識している。
つまり、ここの記憶のパーツが頭のなかにあるかどうかと、記憶を思い出せるかどうかは別である。
脳の消費エネルギー
脳は活動中も、アイドル中も、消費エネルギーは大して変わらず、測定方法によって数値は異なるが、約3%ほどしか使っていない。
一番記憶に残りやすい感覚
進化の順番で記憶に残りやすさが決まると考えると、一番新しい感覚は、嗅覚と味覚。
嗅覚と味覚はもともと同じもの。接触分子が空気中だと匂い、水中だと味。
しかし、脳の体積で考えると、脳の後方三分の一は視覚野であるため、その分記憶に対する影響も大きい。
記憶喪失
記憶喪失は解離性健忘と診断される。
解離性健忘は、強いショックなどで起こる、物理的かつ精神的な症状。
強いショックを感じると、福神室からコルチゾールという悪玉ホルモンが分泌され、脳の海馬細胞を破壊する。
よって、PTSDの人は、海馬細胞(短期記憶や、記憶の出し入れを司る)が縮小している。
また、情報空間での損傷である高次性機能障害も引き起こす。
記憶は側頭葉に入っている。
記憶の出し入れは海馬が行っている。
海馬にくっついている偏桃体は記憶に対する情動の大きさを決める。