人生を生きている人は、何らかの自分なりの目標に向かって生きており、例外はない。
もし目標を一切持たない人がいれば、食事の目標を持てずに餓死している。
そんな目標を持てずには生きていられない人間は、目標設定の重要性について考えることが大切である。
人は、自分で目標を意識的に設定しなければ、周りの環境に流された目標を設定する。
自分の価値観で決めたものではないので、不満を抱えながら生きていくことになる。
不満を抱えた人間は、快楽、つまりドーパミンを求めて行動するようになり、許容量を超えた快楽に脳は喜ぶが、体は壊れていく。
食事、性欲(恋愛)、アルコール、商業製品などのち、快楽を本人の意思にかかわらず引き起こすものを、本稿では薬物と表現する。
文明発達前において、薬物は生命にとっては希少であり、貴重であった。
しかし文明の発達に伴い、インスタントに摂取可能となったそれらの薬物は、現代の意味での薬物となり、人の体に致命的な破壊をもたらすこととなった。
脳は薬物で快楽を感じた時、自分自身を分析する習慣がついていない脳の場合、快楽を可能な限り求めてしまう。
このような状態は、からだにとって深刻な被害を長期にわたってもたらす。
肥満、アレルギー、口内炎などは代表的な例だと言える。
このような被害をさけるためには、できるだけ強制的にドーパミンを放出させるようなものを摂取しない、行わないということが要請される。
また、瞑想やストレッチなどを通して、体と心の自己分析も重要となる。
乱暴な快楽刺激を避け、かすかな自分の異変を聞き逃さずに、常に自分のからだと共に生きるということ。
これが大きな目標を持つ人間の理想の生き方であると推測する。