性格は、実在しない。
このように言うとあなたは起こるだろうか。
「あの人は優しい性格だし、私は内気だ。もし性格が存在しなければ、嫌なあいつはなんであんなに嫌な奴なのか。確かに性格は存在している。」
このように言うかもしれない。
しかし、性格とは存在していないのだ。
もっと正確に言うと、性格とは、固有で存在するものではなく、関係性なのだ。
例と共に、詳しく考えてみよう。
嫌なあの人は、あなたに対して嫌な人
人が人の性格を判断するとき、自分との関係性で見てしまうのだ。
例えば、上司であるAさん。彼はあなたに大して優しいかもしれないが、家に帰ると奥さんに対して冷たいかもしれない。
この時、Aさんは、上司と部下という関係性では、あなたにとっていい人だが、夫と妻という関係性では、妻にとっては冷たい嫌な人かもしれない。
例えば、同級生のBさん。彼女は、あなたに対しては嫌なことをするひどい人かもしれないが、家ではたくさんの姉妹兄弟を支える立派なお姉さんかもしれない。
このように、性格などというものは、関係性によって決められるもので、その人の中に固有に存在しているものではない。
つまり、あなたにとっての嫌な人は、あなたとの関係性によって決まっているのであり、その原因は、良くも悪くもあなたにも相手と同じように存在しているということなのだ。
関係性を変える方法
このことは悪いように見えて、実はいい。
なぜならば、あなたが変わることで、相手との関係性も変わり、自分にとっての相手の性格が変わるからだ。
例えば、自分のことを見下してくるCさんがいたとする。
彼は、実は自分にコンプレックスを抱えていて、自分に自信が持てず、その不安を解消するためにあなたを見下すような発言をしたのかもしれない。
もしそうならば、Cさんが気にしているコンプレックスを、解決できるようにしてあげればいい。
もしくは、相手が自信を持てるようなことを言ってあげればよい。
そうすれば、Cさんにとってあなたは、自分の魅力を気づかせて自信をつけてくれる頼れる友人になるかもしれない。
そうなれば、あなたにとって、もはやCさんは見下してくる嫌な人ではなくなっているだろう。
例えば、浅い考えで自分のことを決めつけてくるDさんがいたとする。
彼女は、自分の考えをみんなの中で共有することで、承認欲求を得たいのかもしれない。
もしそうならば、自分が誰にでもわかる立派なことをすればいい。
そのようにすれば、Dさんは、あなたのやった善い行いをみんなに広めてくれる人になるだろう。
以上のことが理解できれば、あなたは今後人間関係に悩むことはない。
すべての性格は、関係性でうまれているのだ。
