スキルは未来に実現可能な能力を示すものであり、現在にスキルの有無の証明は不可能である。
例えばタロウ君が50m六秒台のスキルを持つという場合、現在に証明は不可能です。
タロウ君の計測時の状況によって結果は変わるからです。
タロウ君が50m六秒台で走った計測後、実績として、「タロウ君は50m六秒台のスキルがあったな」と示されるわけです。
注意すべきなのは、ここで示されたのは、”過去のスキル”、つまり実績であるということです。
実績は過去においてスキルがあったことを示すものであり、現在においてスキルがあることを示すものではないのです。
ここで、”能力を見る際に重要なのは実績ではなくスキルである”と主張したいのです。
未来において事を為すとき重要なのは、当たり前ですが過去の能力(資産も含む)でなく、未来の能力です。
実際には、現在のスキルを調べることは不可能なので、実績を参照してスキルの信憑性を上げるという方法しかないため実績を見る。
しかしここで真に重要なことはスキルであるということを失念しないようにしたい。
結局、私は過去志向よりも未来志向の優位を示したかったのです。
未来志向が自然とできるようになると、僻み、嫉妬、悩み、後悔、老いへの恐れ、感傷等を抱かなくなり、幸せな人が増えると思うのです。
現代日本人には未来志向が欠けていると考えて、未来志向の重要性を示すために、日々良い例や説得方法を考えています。