図形が相似とは、一方を有限回の平行移動、回転移動、対称移動により他方と重なること。
図形の相似条件
一般に図形の相似条件は、
1,対応する辺の長さの比は全て互いに等しい
2,対応する角の大きさは全て等しい
の二つ。
図形の頂点の数が減ると、条件は弱くなる。
弱い条件でも、1,2を満たすことができるからだ。
三角形固有の相似条件
二角相等 (AA):2組の角がそれぞれ等しい。
多角形の内角の和は一定より、この条件は2に等しい。
正弦定理により、すべての辺の比が等しいことがわかる(1)
三辺比相等 (SSS):3組の辺の比が互いに等しい。
この条件は1に等しい。
余弦定理により、すべての角度を求められる。(2)
二辺比夾角相等 (SAS):2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい。
余弦定理により残る辺の長さが求まると、これはSSSと同じ。
四角形固有の相似条件
隣二辺三角相等:
多角形の内角の和は一定より、2に等しい。
未確定の辺と、対角線で三角形を形成、AAを適応。(1)
四辺二角相等 :
この条件は、1に等しい。
対角線を引いて、SASを適応(2)
三辺夾二角相等:
余弦定理により、すべての対角線が求まる。
正弦定理で特定した角を用い、SAS2を適応。(1、2)