痴情のもつれや人間関係を題材とする、落ちを非常に大事にした短編集です。
よどみない文章で、退屈を感じる暇なく落ちてしまうストーリーは快感です。
あなたが腰を据えずに何となく読み始めたとしても、引き込まれてしまうこと間違いなしです。
隙間時間に是非。
【読書レビュー】ぼくは明日、昨日のきみとデートする【七月隆文】
ありきたりな設定とありきたりな展開とありきたりな結末だったが、非常に楽しめた。
次はこんな展開が欲しいという期待に、こちらが望むよりすこし上のクォリティを提供してくれる物語だった。
乾いた日常を少し潤したい人には是非御一読いただきたい。
ぬるすぎる青春桃源郷を描いた、恋愛小説です。
和風ベンジャミンバトンの傑作。
★3
【読書レビュー】天才感染症【デイヴィッド・ウォルトン】
「最後の20ページに辿り着くまで、誰が勝者にふさわしいかわからない」ウォール・ストリートジャーナル
世界の主要な軍需企業の一つであるロッキード・マーティンで勤務している著者により、戦時の現代米組織の動きが臨場感あふれる描写によってリアルに描かれている。
主人公率いる人類側と菌によって操られる感染症側の間で繰り広げられる主導権の奪い合いは、常に緊張感に包まれていて、読んでいて飽きることがない。
また、感染症側の思想は、現代人が完全否定することが難しい内容を含んでおり、攻防戦の中で読者に現在の社会構造の在り方や人類の未来について考えさせるものとなっている。
環境問題、世代間倫理などを考えるきっかけとなるだろう。
現状肯定論や未来楽観論のアンチテーゼになる一作。
個人的評価 ★3
【読書レビュー】PK【伊坂幸太郎】
伏線とはこう言うことか。
人間はそれ自体ではなく、関係性で成り立つことが感じられる。
裏で蠢く巨大なストーリーをお楽しみください。
個人的評価 ★3
PKのリンク→https://www.amazon.co.jp/PK-%E4%BC%8A%E5%9D%82-%E5%B9%B8%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4062174960
【初心者】音楽理論 おすすめ書籍【作曲】
私自身が実際に読んでみて良いと思った書籍を一言添えて紹介します。
随時更新していきます。
●「コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ 目指せ! 譜面がなくても曲が弾ける人!」
音楽を始めたばかりだけど作曲したい人、音楽をもっと楽しみたい人、まずはここから。
●「科学で読み解く クラシック音楽入門」
音楽知識の基礎学習、総整理に適した本。
様々な視点から音楽を見ることができる。
●「水野式 音楽理論のトリック」
●「倍音 音・ことば・身体の文化誌」
調性音楽・西欧音楽で説明可能な範囲を超えた、全ての音に対しての音楽的なアプローチの仕方を学ぶことができる本。
現在自分の音楽が行き詰ってしまった人や、新たな音楽の可能性を考えたい人におすすめの一冊。