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ユーモアの限界

人を笑顔にするために、ジョークや戯言を用いる。

しかし、それらの言動は時に人を傷つけたりする。

結局、それらのユーモアの目的は主導権を握ることや、刹那の享楽のためではなく、人を笑顔にすることだ。

人を笑顔にすることを目的に、ユーモアの限界について考察し、再現可能なものにするのが本記事の試みである。

 

 

まず第一に、笑いというのは人間関係の構造において異なるものであるから、一般に厳密に論じることは不可能である。

しかし、ユングが人間に集団的個性を見出したように、ある程度ユーモアにも傾向があると考えて、厳密さはある程度犠牲にして考察したい。

 

ユーモアは次のニ種類に分けられる。

①差異のユーモア

②類型のユーモア

 

●差異のユーモア

落語や談話など、準備可能な芸能でよく用いられる。

差異をオチに用いるのはコメディ作品の常套手段である。

 

●類型のユーモア

あるあるや、例えツッコミなどがあてはまる。

これらは、即時性があるものほど笑いにつながりやすい。

日本の個展などにも見られるように、長く人類はこの類のユーモアが好きなようだ。

聞き手の前提知識の有無により、かなりユーモアとしての役割が左右される。

 

以上に、韻などの音の要素を加え、当意即妙に使いこなすことにより、人のユーモアは成り立つ。