脚気の症状
◆手足のしびれ、足のむくみ
◆感覚の麻痺などの症状(末梢神経の障害)
◆全身の倦怠感(とくに下半身)
◆心不全(心臓に異常が生じてポンプの役割を果たさなくなること)による全身浮腫(むくみ)
◆心不全(心臓に異常が生じてポンプの役割を果たさなくなること)による全身浮腫(むくみ)
◆動悸、息切れ
◆手足に力が入らず寝たきり
◆心不全が悪化して死
脚気の原因
糖質を分解するには、ビタミンB1が必要不可欠です。
ほかにも、アルコールの分解には多量のビタミンB1が使われる。
脚気の歴史
江戸時代、主に玄米を食べていた江戸の庶民にも白米が普及。
ところが、その頃から奇妙な病が流行り始めました。
地方ではまだまだ玄米食が中心だった当時、江戸を訪れた地方の大名や武士に、体調が悪くなることが多くなりました。
そんな人たちも故郷に帰ると治ってしまうことが多かったため、この病は「江戸わずらい」と呼ばれました。
当時の明確なデータはありませんが、亡くなる人も少なくなかったと思われます。
のちにわかったことですが、これは「脚気」という病気が原因でした。
胚芽部分に多いビタミンB1は、精米で取り除かれてしまうため、白米にするとわずかしか残りません。
当時の人々は一汁一菜が基本で、ご飯を大量にとり、おかずの量も数も少なかったこともビタミンB1不足の原因となっていました。
ビタミンB1は、玄米、豚肉、うなぎ、枝豆などに豊富に含まれています。
また、ビタミンB1の吸収を高める成分であるアリシンが豊富な玉ねぎ、にら、にんにく、ねぎを食材に加えるとさらに効果的です。