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眠れない時の認知パターン介入

眠れない理由は、体が原因のものと、心が原因のものがある。

 

体が原因のものは、体の緊張か消化残りが主な原因なので、リラックスと、寝る前に飲食しないことで解決される。

リラックスはヨガなどのストレッチと、心臓に集中する呼吸カウントで行う。

 

心が原因のものは、ストレスや心配、不安が主な原因で、それらは認知パターン介入によって別のものに変えてしまう。

 

 認知パターン介入とは?

認知パターン介入とは、我々の深層意識の一部を変える方法の一つである。

我々の活動の九割以上は深層によって行われている。確認したければ、子供が(大人も)母国語の文法を理解せずに母国語を喋れること、歩くときに「右膝を曲げて股関節をまげて…」など何も考えずに歩けること、心臓や内臓が勝手に動いていること、「今から悲しくなろう」と思わなくても勝手に悲しい気持ちになること、などを確認すればよい。

我々にできることは、深層意識によって繰り出されるこれらの大量の活動の内の一部、ゴール設定(あれを食べよう)、微調整(深呼吸してみよう)など、だけである。

眠れない時のストレス、不安、緊張も、本人の意思ではなく、体と心が勝手に行なっていることなので、深層意識の活動である。

つまり、解決のためには、深層意識の仕組みを知っておく必要がある。

 

 内部表現とは?

我々の心は、我々の深層意識が信じていることの集合、ブリーフ、でできている。

この信じていることは、過去の記憶でできている。

私は甘いものが好きなのでチョコレートが好きだ、私は臆病なので人前で話すのが苦手だ、私はドジなので肝心なところでミスしてしまう、など。

感情や行動、ゴール設定や自己評価はこの過去の記憶の集合、ブリーフが起こしているのだ。

もちろん、眠れない原因であるストレス、心配、不安もブリーフが起こしているので、ブリーフを書き換えることが眠れないことの解決法となる。

その方法が、認知パターン介入である。

 

 認知パターン介入の方法

 「再定義」

新しい価値観によって今までの思考パターンに介入することにより、解釈を変える。

解釈:明日の準備が不十分な気がする

定義:明日の準備が不十分な気がするということは、明日にまだ生きる意味があるということであり、まだ私自身を成長させる余地があるということだ。

結論:今日の自分ができなかったことを、明日の自分ができるようになれば、それは進歩であり、成長である。

その時にできる最善を尽くしていく。

 

解釈:失敗したときが不安

再定義:失敗した時が不安ということは、失敗しても不安なだけですみ、死ぬことのない、平和な世界に生きているということだ。

結論:うまくいかなくても死なないから大丈夫。そんないい社会を作ってきた先人達と周りの人々に感謝しながら、チャレンジを楽しみながら、常に成長していこう。

 

解釈:明日起きなければならない

再定義:明日起きようと思うということは、自分は人に合わせてあげられる人間ということだ。

結論:そんなことを思える自分はとても優しい。そして、社会に参加しようという気持ちは、社会貢献に繋がるので、人の役に立とうという気持ちが見えて、とても素晴らしい。

 

解釈:負けたり馬鹿にされないか不安

再定義:負けたり馬鹿にされたりされたくないということは、自分はとても誇り高い人間なので、誇らしい。

結論:誇り高く生き、美しく生き、できるだけ多くの人に勇気を与えよう。

 

解釈:明日のことが心配だ

再定義:明日のことを心配して嫌な気持ちになるのは、今の自分を無視して、疎かにしている。

結論:今の一瞬の自分とは、全宇宙と同じぐらい重要なことを知る。そうすれば、明るい未来を描いて、今の自分と宇宙を味わうことは、何よりも重要ではないか。

 

 「具体化」

人は一般化して解釈しまう癖があるので、その思考パターンに介入して、解釈を具体化し、問題を小さくして現実に合わせる。

 

解釈:明日上手くいかなければ、大変だ

具体化:死ぬわけではないので対して大変ではない。その後もあなたの人生は何十年も続く。気持ちを入れ替えて新しいことを始められる。喜びや悲しみも自分の心が決めている。自分の考え方を変えれば、成長できるかどうかは環境と関係ない。難しい状況の方が、困難を解決できた時の自分の成長が大きい。昨日よりも、今日よりも、明日の自分が良いように生きる。ゼロから始めることを恐れないのは、何歳になっても若い心を保つ秘訣だ。

 

解釈:明日の集合時間(待ち合わせ)に待ち合うように起きるために寝なければならない

具体化:明日のことに参加するのを決めたのは自分なので、寝なければならないことはない。参加も、寝るのも、自分が決めることだ。誰かの命令でも、それに従うのは、自分が決めることだ。一度だけの、自分の人生だ。