ゴールは未来に達成すると思ってはいけない。
「よい未来にするために、今やっていることを頑張ろう」
という考え方は、脳の仕組みの観点からみると、まったく効果的ではない。
なぜならば、これは現状を肯定する思考だからだ。
現状を肯定したとき、脳は新たな情報を集めたり構築したりすることをやめてしまう。
つまり、過去、現在の状態を維持することにつながるため、明日が不要になるため、生命的な死を意味します。
正しい考え方は、
「ゴールを達成したときに感じているであろう感覚を、つまりゴールを達成するために今あるべき自分の姿を、リアルにイメージしよう」
だ。
この時、自分としては、自分のイメージと現実との間にギャップが生まれ、とてつもない違和感を感じる。
そして脳はその違和感を是正するために、無意識のレベルから、新たに作り出したい世界に向かって、とても効果的に動く。
そして、ルビンのツボなどの例からもわかるように、脳は一つのゲシュタルトしか維持できない。
ゆえに、ゴールでないほうのゲシュタルトに含まれる情報は見えなくなってしまうため、失敗や、うまくいかない原因となるものが見えなくなり、必ずうまくいくようになってしまう。
また、ゴールの設定の仕方は、自分の現状、つまりコンフォートゾーンの外側、つまり今見えていないものである必要がある。
ゴールとしてふさわしいものは、よくわからないけどこうなりたいというような、高いものである必要がある。
非現実で、周囲が止めてしまうような、自分でもビビッてしまうようなものがちょうどいい。
第二の人生と思えるぐらいのものがいい。